2025-11

マネーロンダリング, 金融犯罪

銀行口座はどこまで「フィルター」になれるのか――マネロン監視の最前線とその限界

銀行口座は、マネーロンダリング対策(AML)の文脈でしばしば「フィルター」に例えられます。犯罪資金が金融システムに入り込むとき、最初に通過するのが銀行だからです。では、そのフィルターはどこまで機能し、どこから先はどうしてもこぼれ落ちてしまう...
犯罪経済

世界の「影のGDP」をどう測るか──シャドーエコノミー推計という危うい物差し

「この国のシャドーエコノミーはGDPの30%に達する」「世界の影のGDPは数十兆ドル規模だ」。そんな見出しを見たことがあるかもしれません。しかし、冷静に考えると疑問が湧きます。そもそも統計に出てこない闇経済・地下経済を、どうやってパーセンテ...
犯罪経済

犯罪経済と私たちの生活費:ドラッグ・マネロン・闇バイトは家計と物価にどう響くのか

ドラッグ市場やマネーロンダリング、闇バイトという言葉を聞くと、多くの人は「自分とは遠い世界の話」と感じるかもしれません。しかし、取材を続けていると、それらは医療費や治安維持費、税金、保険料、家賃や物価といった形で、じわじわと私たちの生活費や...
犯罪経済

数字で見る犯罪経済:闇市場推計の方法と統計データの限界

「闇経済」や「犯罪ビジネス」という言葉を聞くと、多くの人はドラッグ組織や武器密売、汚職政治家の札束など、映画的なイメージを思い浮かべるかもしれません。しかし現実の闇市場はもっと静かで、もっと見えにくく、統計表の裏側にひっそりと影を落としてい...
歴史事件・アーカイブ

歴史に残る『犯罪ビジネスモデル』10選:現代の闇経済に受け継がれた手口

「犯罪のやり方」は日々アップデートされているように見えますが、長い時間軸で眺めると、実はそれほど新しくありません。本当に変わるのはツール(テクノロジー)と舞台装置であって、「どうやって儲けるのか」というビジネスモデルの骨格は、歴史上の事件か...
法律・規制・コンプライアンス

世界のマネロン・金融犯罪規制の現在地:FATF・制裁・KYCはどこまで有効か

マネーロンダリング(以下、マネロン)は、ある国だけが頑張れば止められるような生ぬるい犯罪ではありません。ドラッグマネー、汚職、公金横領、脱税、テロ資金……「汚れたお金」は、国境を一瞬で飛び越えながら金融システムの中を流れていきます。 国際機...
AI・先端技術犯罪

AIと犯罪の最前線:生成AI・ディープフェイク・自動化ツールは何を変えたのか

AIと犯罪の話題がニュースに出ない日は、ほとんどなくなりました。「AI詐欺」「ディープフェイク動画」「自動生成スパム」。こうした言葉が並ぶと、まるでSFかホラー映画の世界のようですが、残念ながらこれはすでに現実のビジネス──ただし「闇のビジ...
日本の裏社会

日本の暴力団ビジネスモデルの変遷:バブル時代から特殊詐欺・闇バイトまで

バブル期の地上げ、不動産、建設、金融から、現在の特殊詐欺・闇バイト・サイバー犯罪まで。日本の暴力団や、いわゆる反社会的勢力の「稼ぎ方」は、この数十年で大きく姿を変えてきました。 本記事では、具体的な犯行手口やマニュアルではなく、「どんな収益...
人身売買・搾取構造

人身売買と移民搾取の経済学:人はなぜ「商品」として売買されてしまうのか

21世紀の今もなお、「人が商品として扱われる」現実は終わっていません。国際機関の推計では、現代の奴隷制に相当する状況に置かれている人は世界で数千万人規模に上るとされ、その多くが強制労働や性的搾取、移民労働のかたちで日常の経済活動の裏側に組み...
武器・紛争ビジネス

武器黒市場のサプライチェーン:紛争地から裏社会まで銃と弾丸はどう流れるか

犯罪経済ラボ編集部、武器・紛争ビジネス担当の氷室 剛です。本稿では、銃や弾薬の「入手方法」ではなく、「どこから、誰の手を経て、どのような構造で裏社会へ流れていくのか」というサプライチェーンそのものを扱います。違法行為を推奨・教唆する意図は一...