2025-12

AI・先端技術犯罪

AIボイス詐欺と自動コールセンター:24時間働く“機械オペレーター”の闇ビジネス

深夜でも早朝でも、世界のどこかで電話は鳴り続けています。相手の声は流暢な日本語や英語で、感情も抑揚も「いかにも人間らしい」。しかし、その多くは米国やインド、東欧のどこかで動き続ける音声合成AIと自動発信システムが組み合わせられた、機械オペレ...
サイバー犯罪, ダークウェブ

ログイン情報ブラックマーケット:あなたのパスワードはいくらで売られているのか

ある日突然、「あなたのアカウントで不審なログインを検知しました」というメールが届く。心当たりはないのに、どこかで自分のIDとパスワードが使われている――。その裏側には、世界中の情報漏えいから集められたログイン情報が束ねられ、「1件いくら」「...
日本の裏社会

半グレと暴力団の境界線──ゆるいネットワークはなぜ拡大したのか

日本の治安統計を見ると、警察庁が把握する暴力団構成員・準構成員の数は1990年代のピークから大きく減少し、2020年代にはかつての半分以下になったとされています。一方で、報道や事件記録の中では「半グレ」と呼ばれる集団が、東京や大阪、福岡など...
人身売買・搾取構造

技能実習と移民労働はどこまで「合法的人身売買」なのか:制度設計と中間搾取

「日本で働けば家族を助けられる」。そう信じて多額の借金を背負い、技能実習生として来日した人が、長時間労働や低賃金、パスポートの取り上げに苦しみ、逃げざるを得なくなる──こうしたケースは、もはや例外ではありません。2023年には、9,753人...
その他アウトドア

民間軍事会社と紛争ビジネス:国家の戦争を「外注」すると何が起きるか

イラク戦争の最盛期、バグダッドやバスラの道路では、米軍車列とは別に、重武装した民間車両が隊列を組んで走っていました。そこに乗っていたのは兵士ではなく、民間軍事会社(Private Military Company, PMC)の契約要員です。...
カルテル・ドラッグ市場

シンジケートの競争と「紳士協定」:カルテル同士はどこまで殺し合い、どこから利害調整するのか

麻薬カルテル同士の抗争と聞くと、多くの人が思い浮かべるのは銃撃戦や爆発、ニュースを賑わせる残虐な事件かもしれません。しかし統計をたどると、メキシコでは2006年以降の「麻薬戦争」で累計36万件を超える殺人が報告される一方で、一部の時期には殺...
マネーロンダリング, 金融犯罪

コルレス銀行とドル決済の闇――米国制裁がマネロン・金融犯罪をどう締め付けるか

世界の貿易や投資の多くは、いまも米ドルで決済されています。日本の地方銀行で送金指示を出しても、実際のドル決済はニューヨークにある別の銀行口座を経由して処理されるのが一般的です。この「見えない配線」を担っているのがコルレス銀行ネットワークであ...
闇経済・マクロ分析

現金社会vsキャッシュレス社会──闇経済はどちらで育ちやすいのか

コンビニでスマートフォンをかざす人の隣で、分厚い封筒から現金を数えて支払う人がいる。どちらの場面にも違法性はありませんが、「闇経済はどちらを好むか」と問われると、多くの人が本能的に「現金だろう」と答えるはずです。しかし、キャッシュレス決済が...