犯罪経済

人身売買・搾取構造

グローバル人身売買ルートの地政学:紛争・貧困・国境管理がつくる「動脈」

人身売買は「一部の国で起きる犯罪」ではなく、世界中をつなぐルート(経路)として存在しています。アフリカの内陸からリビア沿岸を経てイタリアへ、エチオピアから紅海を越えてイエメン・サウジアラビアへ、東欧から西欧の都市へ──それぞれのルートには、...
日本の裏社会

暴力団の「みかじめ料」から反社チェック時代へ──店舗と裏社会の距離は本当に広がったのか

かつて新宿歌舞伎町や大阪ミナミ、名古屋栄といった繁華街では、飲食店が「場所代」「用心棒代」として暴力団に支払う「みかじめ料」が半ば慣習のように存在していました。1990年代に施行された暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(いわゆる暴...
サイバー犯罪, ダークウェブ

クレカ情報はどう商品化されるのか:盗難データがダークウェブで束売りされる仕組み

クレジットカードの不正利用被害ニュースを見ると、「どこでカード番号が漏れたのか」「なぜ自分の情報が狙われたのか」が分からないまま、モヤモヤした不安だけが残りがちです。実際には、カード情報は一度盗まれたあと、サイバー犯罪者の手の中で整理・加工...
AI・先端技術犯罪

ディープフェイク詐欺の経済学:なりすまし動画・音声はどこまで“割に合う”のか

顔や声を本物そっくりに再現する「ディープフェイク」。もともとはエンタメや映像編集の技術として注目されましたが、ここ数年で注目を集めているのは、ヨーロッパやアジアで報道されている「なりすまし送金」「恐喝」のような、企業や個人を狙った詐欺との結...
歴史事件・アーカイブ

チューリップ狂騒から暗号資産バブルへ:バブル相場と投機詐欺の400年史

株式、土地、暗号資産――対象は変わっても、「短期間で値段が何倍にも跳ね上がるバブル相場」と「それに便乗する投機詐欺」は、何度も歴史に登場してきました。17世紀オランダのチューリップ狂騒から、18世紀イギリスの南海泡沫事件、20世紀の日本のバ...
法律・規制・コンプライアンス

FATF相互審査の舞台裏:評価結果は各国の金融システムをどう揺さぶるか

FATF(金融活動作業部会)の「相互審査」は、ニュースで国名とセットで語られることが増えました。「パキスタンがグレーリスト入り」「イランがハイリスク国に指定」などの見出しは、一見すると外交ニュースのようでいて、実はその国の銀行や企業の日常業...
犯罪経済

検挙件数は犯罪の「本当の数」をどこまで映しているのか:ダークフィギュアと統計の落とし穴

ニュースで「刑法犯の認知件数は過去最少」「検挙件数が増加」といった見出しを見ると、治安が良くなっているのか悪くなっているのか、直感で判断してしまいがちです。しかし、検挙件数や認知件数は、犯罪そのものだけでなく、通報行動や取り締まり体制、統計...
犯罪経済

闇バイトと奨学金地獄:学費と生活費に追い込まれた学生たちのリアル

「学費と家賃を払うだけで精一杯」「日本学生支援機構の奨学金を借りて、さらにアルバイトもしないと生活できない」──いまの日本で大学や専門学校に通う学生の多くが、そんなギリギリの家計の中で生活しています。そのすき間に入り込んでくるのが、SNSや...
マネーロンダリング, 金融犯罪

銀行口座はどこまで「フィルター」になれるのか――マネロン監視の最前線とその限界

銀行口座は、マネーロンダリング対策(AML)の文脈でしばしば「フィルター」に例えられます。犯罪資金が金融システムに入り込むとき、最初に通過するのが銀行だからです。では、そのフィルターはどこまで機能し、どこから先はどうしてもこぼれ落ちてしまう...
犯罪経済

世界の「影のGDP」をどう測るか──シャドーエコノミー推計という危うい物差し

「この国のシャドーエコノミーはGDPの30%に達する」「世界の影のGDPは数十兆ドル規模だ」。そんな見出しを見たことがあるかもしれません。しかし、冷静に考えると疑問が湧きます。そもそも統計に出てこない闇経済・地下経済を、どうやってパーセンテ...